我々が日頃何気なく使っているExcelに、Excel誕生以来の革新とも言われる新たな機能が続々と加わっています(それらの新機能を総称して「モダンエクセル」と一般的に呼ばれています)。
モダンエクセルのなかでも特に Power Query、Power Pivotは、経理業務の効率化・高度化に大いに役立つものとなっています。トランザックでは、経理業務におけるモダンエクセルの活用に関するナレッジ・ノウハウの提供や経理業務に役立つ形にモダンエクセルの機能を予め設定したExcelツールの開発・提供に取り組んでいます。
目次:
1. モダンエクセルとは
2. 経理業務におけるモダンエクセルの活用
3. モダンエクセルの活用に関するトランザックの取り組み
1. モダンエクセルとは
昨今、Microsoft のExcelが大きな変革を迎えていることを皆様はご存知でしょうか?
Excelを使わない日は無いといっても過言では無いほど、経理の業務に組み込まれているExcelですが、Excel誕生以来の革新とも言われる新たな機能が続々と加わっています。
それらの機能は、Excelをこれまで通りの使い方で使うよりも、圧倒的に経理業務を効率化・高度化することに役立つものとなっており、経理業務における新たな武器になります。しかも、その武器であるExcelは既に我々のパソコンにインストールされていることから、新たな機能の使い方さえ覚えてしまえば、追加費用なしで、今すぐ経理業務の効率化・高度化に活用し始めることが出来ます。
新たなExcelの機能を総称して一般的に「モダンエクセル」と呼ばれていますが、本記事ではその一部を概要レベルでご紹介します(より具体的な機能の内容や活用事例は別の記事でご紹介予定です)。
Power Query(パワークエリ)
Power Queryとは?
Power Query は、Excel作業に用いるデータの取得、Excel上で行うデータの整形・変換・結合など、今まで我々が手入力で実施していた数式、関数の設定やデータの編集に関するExcel作業を自動化することに役立つ機能です。
Power Queryは、我々が日頃から使っているExcel上で利用することができます(Excel2016からは標準機能、それ以前のバージョンではアドイン機能)。
Power Queryの特徴
データの整形・変換・結合等のExcel作業の自動化に役立つPower Queryには以下の特徴があります。
ExcelシートやCSVだけでなく、Accessなどのデータベースや外部ソースに接続して、Excel作業に用いるデータを自動的に取得することができる
自動化したいExcel作業の内容を予め設定しておくことで、ワンクリックでExcel作業を自動的に実施することができる
プログラミングや難解な関数は不要、直感的なマウス操作で扱うことができる
自動化したExcel作業のステップを可視化することができる
通常のExcel機能では扱うことが出来ない大容量データを処理することができる
Power Pivot(パワーピボット)
Power Pivotとは?
Power Pivotとは、従来のピボットテーブルの強化版であり、「データモデル」を元データとした高度なデータ集計・分析・可視化ができる機能のことです。なお、「データモデル」とは、Excelシートには表示されない新しいデータ格納先であり、複数のデータを連携させ、仮想的に1つのデータに集約したデータを意味します。
Power Pivotは、我々が日頃から使っているExcel上で利用することができます(Excel2016からは標準機能、それ以前のバージョンではアドイン機能)。
Power Pivotの特徴
高度なデータ集計・分析・可視化に役立つPower Pivotには以下の特徴があります。
複数のデータを連携させた「データモデル」を元データとして、データを集計・分析・可視化することができる
データの集計・分析に用いる算式を自由に追加することができる
データ集計・分析の結果を、視覚的にフィルタリングすることができる
通常のExcel機能では扱うことが出来ない大容量データを集計・分析・可視化することができる
2. 経理業務におけるモダンエクセルの活用
モダンエクセルは、以下の理由から経理業務の効率化・高度化に大いに活用することができます。
経理業務にはExcelを用いる作業が数多く存在しており、効率化の余地が大きいこと
会計システムや連結システムから出力するデータは、データ形式(列の構成等)が固定的であり、データの整形・変換・結合に役立つPower Query、高度なデータ集計・分析・可視化に役立つPower Pivotとの相性が良いこと
会計データが更新されるたびに、当該会計データを元データとするExcelシートの更新を要する経理業務が数多く存在しており、効率化の余地が大きいこと
具体的にどのような経理業務にモダンエクセルを活用することができるのか、ここではPower Queryの活用によって、効率化することができる経理業務の特徴と具体例を紹介します。
Power Queryを活かしやすい業務の特徴
毎月、毎四半期など定期的に繰返し実施する必要がある経理業務
単体会計システム、連結会計システム等から出力したデータを用いる経理業務
関係各部等から定型フォーマットで収集するデータを用いる経理業務
Power Queryを活かしやすい業務の具体例
予算策定
予実比較資料の作成
決算仕訳起票のための定型的な資料作成
注記資料の作成
決算報告資料の作成 など
3. モダンエクセルの活用に関するトランザックの取り組み
トランザックは、『経理業務が高付加価値を生み出す、やりがいのある仕事に』 、『経理部が人気のある魅力的な組織に』 変革する未来を目指して、以下のご支援に取り組んでいます。
経理業務におけるモダンエクセル活用に関するナレッジ・ノウハウの提供
モダンエクセルの機能を予め設定したExcelツールの開発・提供
上記を活用した経理業務自体のご支援
上記の取組みを通じて、優秀な人材が単純なExcelワークに割かねばならない時間を開放し、より高度な分析業務等に従事する時間の捻出及びその手法を提供することで、経理業務の生産性向上・高付加価値化、また、人手不足の解消といった社会的課題の解消に貢献します。
モダンエクセルを活用した経理業務の効率化・高度化の無料オンラインデモをご希望の場合には、以下のリンクよりご希望日時の指定をお願いします。
株式会社トランザックについて
株式会社トランザック(英名:TransAcc Inc.)は、「いままでの会計業務を変革し、新たな時間と価値をつくる」をミッションに、公認会計士とITエンジニアを擁し、会計業務のデジタルトランスフォーメーション等を通じて会計業務の自動化を推進する企業です。
・会社のHPはこちら:https://www.transacc.jp/
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